
医療事務として働くようになってから、新しく知ることが本当にたくさんあります。
前回は「選定療養費」についてお話しましたが、これを知ったときに改めて感じたのが、病院には地域の中でそれぞれ役割があるということでした。
そこで今回は、
「病院の地域としての役割」という視点でまとめてみようと思います。
この考え方がわかると、
「どの病院に行けばいいんだろう?」
と迷ったときのヒントにもなるはずです。
ぜひ参考にしてみてください。
病院は「大きさ」ではなく「役割」で分かれている
病院は、ざっくり分けると次の3つの役割があります。
② 専門的に診る病院(二次医療)
③ 命に関わる病院(三次医療)
順番に見ていきます。
① 診療所・クリニック(一次医療)
いちばん身近な存在の医療機関です。
役割
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風邪・腹痛・高血圧など、日常的な診療
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体調が悪くなったとき、まず最初にかかる場所
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いわゆる「かかりつけ医」
ポイント
-
小規模な医療機関
-
原則、選定療養費はかからない
(※薬の選定療養費は別にあります) -
必要に応じて、大きな病院への紹介状を書いてくれる
👉 医療の入り口
② 複数診療科のある大病院(二次医療)
入院や手術が必要な人を中心に診る医療です。
もう少し噛み砕くと、
-
クリニックでは対応が難しい
-
専門的な検査や治療が必要
-
入院設備がある
こうした役割を担っています。
ポイント
-
急性期病院
-
基本的に紹介状がないと選定療養費がかかる
👉 紹介されて行く病院
③ 大学病院・特定機能病院(三次医療)
命に関わる治療を行う場所です。
役割
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重い病気や難しい手術
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高度で専門的な医療
-
他の病院では対応できないケース
👉 医療の最後の砦
病院は「役割分担」で成り立っている
病院は、「小さい・大きい」で分かれているわけではありません。
地域の中で役割分担されている、という考え方です。
私自身も以前は、
「家から近いし、何でも診てもらえそうだから」
という理由だけで総合病院に行っていました。
でも本来は、
①まずは身近なクリニックへ
②必要なときに、紹介で大きな病院へ
この流れを知っているだけで、
無駄な時間やお金、不安を減らすことができるんですよね。
「でもさ、一次医療の病院でも
入院や手術をしているところってあるよね?」
そうなの。
ここが、よく混乱しやすいポイント。
一次医療の病院でも、
入院施設があったり、手術を行っているところはあります。
だから
「ここは二次医療なのかな?」
「紹介状が必要?選定療養費がかかる?」
と不安になる方も多いと思います。(だから迷うときは行く前に「選定療養費はかかりますか?」「予約は必要ですか?」など電話で聞いてみるといいです。)
でも実は、
「入院=二次医療」
「手術=二次医療」
と、単純に分けられるわけではありません。
じゃあ何で分けているの?【ここが大事】
一次・二次・三次医療の区分は、
できる医療の内容だけで決まっているのではなく、
👉 地域の中での役割で分けられています。
一次医療でもできること
一次医療の病院・診療所でも、
-
簡単な手術(皮膚の処置、日帰り手術など)
-
短期間の入院
-
かかりつけ患者さんの継続的な管理
こうした医療は行われています。
つまり、
「軽め・身近・日常的」な医療を担うのが一次医療です。
二次医療との違い
二次医療は、
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入院・手術が主な役割
-
専門的な検査や治療が中心
-
クリニックからの紹介を前提としている
-
地域医療支援病院などが含まれる
👉 医療の“受け皿”としての役割が強いのが特徴です。
選定療養費と医療の役割のつながり
ここまで見てみると、
選定療養費って「突然出てくる、よくわからないお金」ではなくて、
一次〜三次医療という役割分担を守るための仕組み
なんだな、と感じませんか?
①まずは身近なクリニック(一次医療)
②必要と判断されたら、大きな病院(二次・三次医療)へ紹介
この流れがあるからこそ、
本当に重い病気や緊急の患者さんが、
必要な医療を受けられるようになっています。
選定療養費は
「行っちゃダメ」という罰ではなく、
医療をうまく回すための案内板のような存在。
私自身、医療事務として働くまで
この仕組みを知りませんでした。
だからこそ、
「知らなくて不安になる人」
「知らなくて損をしてしまう人」を
ひとりでも減らせたらいいなと思って、この記事を書きました。
「まずは近くのお医者さんで大丈夫だよ。
必要なときは、ちゃんと次につないでもらえるからね」
この記事が、病院に行く前に
ちょっと立ち止まって考えるきっかけになれば嬉しいです。
↓選定療養費について書いた記事です、こちらも参考にしてみてくださいね。